皆さん、こんにちは!
今日は西洋音楽とは切っても切り離せないキリスト教のお祭りとそれらを祝う食べ物と音楽についてレポートしていきたいと思います。
1.【イースター】
ヨーロッパの各チョコレートブランド(日本ではGODIVAやリンツが有名ですかね?)がうさぎ型チョコや卵型チョコを販売するシーズンです!
私が留学していたミラノでもヴェネツィアでも、このシーズンは町中うさぎと卵のお菓子だらけでした!
イースターは、イエス・キリストが十字架にかけられ亡くなってから3日後に復活した日をお祝いする日で、カトリック、プロテスタント共にクリスマスと同等の最大級のお祭りです。
イースターでは、スターバト・マーテルや復活祭オラトリオといった聖母マリアの嘆きが込められたものばかりでなくミサ曲などのキリストの生誕から復活までの生涯を記したテキストの内容を演奏する事も主流となっています。イースターの為に書かれたJ.S.バッハ作曲の『復活オラトリオ』なんかもあります!
2.【ペンテコステ】
日本ではあまり馴染みのない響きかも知れませんが、ペンテコステ(聖霊降臨)は、イエスの復活・昇天後に祈っていた120人の信徒たちに聖霊が降臨した出来事を記した内容で、世界中の正統なキリスト教会ではペンテコステをお祝いします。
この日は元々、生贄の子羊を丸焼きにして食べる習慣があり、現代では子羊だけでなく牛、子豚、ウサギなどを丸焼き又はローストして食べるのが伝統的な御馳走です。
ルネッサンス期の作曲家パレストリーナが作曲した『聖霊降臨』は歴史的にも最も重要であり後世の作曲家に多大な影響を及ぼしたと言われている、ルネッサンス音楽の黄金時代を代表する作品です!
丁度この時期はルターの宗教改革の影響を受け、カトリック教会においても簡素な典礼音楽が推進された事で、禁欲的で気高い作品となりました。
3.【クリスマス】
皆さんご存知の通り、イエス・キリストが生まれた日ですね。
ほとんどの国では、クリスマスは家族で食卓を囲み教会へ赴きます。
食卓に並ぶのはケーキとお肉料理が並ぶ習慣のある国が多い様ですが、領国内にヴァチカン市国が存在するイタリアでは、身体を清める意味合いから、お肉では無く魚や野菜料理をメインに頂きます。
クリスマスの為に作曲した作曲家の数は計り知れず、あらゆる宗派からクリスマスの為の音楽が現存しています。
中でもヘンデル作曲の『メサイア』は世界的に最も有名なのではないでしょうか?
いずれも、豪華絢爛な作品ばかりであることは間違いありません!
いかがでしたでしょうか?
皆さまも是非、歴史的な食べ物と音楽で大切な人とお祭り気分を味わってみてください!
Comments